催眠療法(前世療法②)/ただいま、婚活中!(小説にしてみました)Vol.17

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催眠療法(前世療法②)/ただいま、婚活中!(小説にしてみました)Vol.17

ただいま、婚活中!小説にしてみました

2018/04/09 催眠療法(前世療法②)/ただいま、婚活中!(小説にしてみました)Vol.17

(上記、フィクションです)

 

「どうですか? そろそろ、その場所を離れ、さらに今いる人生での時間を進めていきましょうか?」

「あ、はい」

 

「それでは、また、1~3まで数えます。するとあなたは、今いる人生での時間を進めていくことができます。何年、何十年後まで進んでいくか、感じ取ってみましょう」

 

エスさんの1~3のカウントで、里江の見ていた画面がパッと切り替わった。それほど裕福という感じではないが、それなりのお屋敷の中、小綺麗に整えられた部屋で、5~6歳くらいの男の子を遊んであげている自分の姿がある。たぶん20歳代後半くらい。その子は自分の息子で、旦那さまは。。。あの少年ではないみたいだ。

 

「あ。。。」

「どうしました?」

 

急に、涙があふれてきた。いきなりで戸惑ったけれど、『もう、あの少年はいないんだ』って、頭のどこかで声がした。村の出口でお別れしてからも、少年は疫病をのがれて生き延びてくれた。でも、そのあとに戦争が起こって、村を守るために戦い、命を落としてしまったのだ。

 

孤児となった里江を引き取ってくれた家は、ちょうど里江と同じ年頃の娘さんがいたのだけれど、疫病とは別の病気で亡くなっていた。その娘さんの代わりに、里江のことを本当に優しく大切にしてくれた。それでも、里江はずっと少年が迎えに来てくれるのを待っていた。でも、そんな里江の元に、少年の訃報が届いたのは、まだ里江が10歳くらいの頃だった。

 

「旦那さまは、引き取られた家の養父の甥っ子で、他に子供がいなかった養父母の希望で彼と結婚し、家を継ぐことになったんです」

 

少年のことを忘れたことはなかったけれど、旦那さまも穏やかな性格の人で、息子にも恵まれ、それなりに幸せな人生を送っていた。

 

「では、そろそろ、その場所も離れましょうか」

「あ、はい」

「それでは、今度は、今いる人生での最期のとき、死の直前まで時間を進めていきます。どんな場所にいるのか、どんな思いで最期のときを迎えようとしているのか、感じとってみましょう」

 

さらなるカウントで移動した先は、同じ屋敷の室内。ベッドに横たわる里江を取り囲むように、心配そうな顔をした青年や同じくらいの年頃の女性、それにまだ3歳くらいの小さな女の子がいる。たぶん、息子とお嫁さん、それに孫だろう。

 

「今いる人生での最期のとき、今、どんな気持ちで死を迎えようとしていますか?」

「とても。。。穏やかです。少年のことはこころ残りだけれど、本当にいい人生だったなぁと」

 

ほろほろと、涙がほおを伝う。満足の涙だ。

 

「では、そろそろ、その場も離れましょうか」

「あ、はい」

 

「それでは、ゆっくりと上へ、上へとあがってきます。死後の世界、人生と人生の間、中間生へとあがっていきます。そこは静かで穏やか、痛みも苦しみも何もない、静かな世界です。その静かな世界で、今、離れてきたばかりの人生について振り返ってみましょう」

「はい」

 

「今離れてきたばかりの人生の中で、手に入らなかったものはありますか?」

「。。。少年との時間。もっと一緒に遊びたかった。遊んで欲しかった」

 

本当に満足のいく人生だった。ただ、少年のことだけがこころ残りとなっていた。

 

「では、反対に、手に入ったものはありますか? 知識や技術でもかまいません」

「家族です。家族に恵まれて、本当に幸せな人生でした」

 

「では、今離れてきたばかりの人生の中で関わった人たちの中に、今を生きる里江さんと関係のある人はいましたか?」

「。。。最近出会った彼、彼が。。。少年かと思ったんですが、違うみたい。私を引き取ってくれた養父です」

 

彼に感じていた懐かしいような、ほっとするような不思議な感覚。それが何か、やっと納得できた。

 

「では、今1つの人生を離れてきたばかりのあなたから、現在を生きる里江さんに、言葉、メッセージを送ってあげてください」

 

里江は、こころの中でメッセージを受け取った。そのメッセージは、今の里江のこころに優しく響いてくれた。

 

「それでは、そろそろ、その場所も離れましょうか。さらに上へ、上へ、光の中へとあがっていきます。優しい光、穏やかな光、明るい光、荘厳で美しい光の中へと包み込まれていきます。今、その光を感じることはできますか?」

「あ、はい」

 

「そこには、あなたが産まれる前から、あなたのことだけを見守り導いてくださっている光の存在、ハイアーセルフがあなたの訪れを待ってくれています。その存在を感じることはできますか?」

「あ、はい」

 

「では、また、数字を1~3まで数えます。するとあなたの前に、光の存在、ハイアーセルフが現われてくださいます。どんな姿、あるいはどんな形で出てきてくださるか、感じ取ってみましょう」

 

公園 木 夕日

いつものカウントで目の前に現われたのは、丸い大きな光のかたまりだった。キラキラ輝いて、少しまぶしいくらいだ。

 

「まずは姿を現してくださったハイアーセルフに、『ありがとうございます』とお礼の言葉をお伝えしましょう」

「あ、ありがとうございます」

 

「ハイアーセルフに何か聞いておきたいことはありますか? 今は、どんなことでも答えてくださいます」

「あ。。。あの、私。。。結婚できますか?」

「答えはあなたの中に降りてきます。答えが降りてきたら教えてください」

 

「あ、大丈夫です」

 

ハイアーセルフのメッセージは、里江の質問、結婚できるかどうかのイエス、ノーの答えではなかったけれど、まさに、今の里江に必要なメッセージだった。結婚できるかどうかではなく、目の前にある幸せに気づくことから始めればいいんだと、そんなふうに思えた。

 

「では、今日はハイアーセルフとはお別れしましょうか。『ありがとうございます』と、お礼を言ってお別れしましょう」

「はい、ありがとうございます

 

ハイアーセルフの姿が消えた。本当に今日も、いっぱい泣いてしまった。でも、それ以上に、いっぱい受け取れたメッセージがあった。彼との出会いも、今は大切にしてみようと思えた。

 

「彼、待ってくれるんです。なかなか決められない私を、急かさないというか。。。」

「安心感があるのかな?」

 

「そう。。。ですね。ぐいぐい引っ張ってくれる人ではないんですけど、ちゃんと話を聴いてくれて、でも、自分の意見も言ってくれて」

「もう少し、せっかくのご縁、大切にしてみられます?」

「はい

 

珍しく、迷うことなく素直にうなずけた。

 

(上記、フィクションです)

 

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